低用量ピルのリスクについて

低用量ピルは、避妊目的以外にも月経関係に効果がありますが、その分リスクもあります。代表的な低用量ピルのリスクとしては、乳がんや子宮頸がんの発症リスクが高まることです。
乳がんは、女性ホルモンであるエストロゲン依存性のあるがんのため、エストロゲンの含有量が最低限に抑えられている低用量ピルでも因果関係がまったくないとは言い切れないため、服用を始めたら1年に1回は必ず乳がん検診を受けるようにします。
子宮頸がんは、子宮が膣に向かって細くなる部分にできます。子宮頸がんの発症誘因は、ヒトパピローマウイルスによる性感染症であるとされています。感染により異常な細胞が増殖していき、喫煙やストレスが追い打ちをかけることでがん化すると推測されています。低用量ピルの服用において、リスク増加はわずかとされていますが、10年後にはリスクが増加するとも言われているため、定期的なスクリーニング検査を受ける必要があります。
また、低用量ピルには血栓症のリスクがあります。血栓症とは、血管の中で血液が固まることで循環障害を引き起こす病気の総称です。動脈と静脈のどちらの血管でも起こります。代表的な病気としては、脳梗塞や心臓梗塞、肺塞栓、下肢の静脈血栓症などがあります。血栓が発生した部位によっては、命に関わる重症な場合もあれば、自覚症状のない軽症の場合もあります。低用量ピルによる血栓症のリスク増加は、服用開始後4ヶ月以内に認められます。服用を中止することで、3ヶ月後に戻ることが多いです。中でも、1日15本以上喫煙している人、高血圧や糖尿病などの持病のある人などは服用によりリスクが高くなります。リスクの高い人は問診によりおおむね見つけることが可能です。